どうも! 吉田航基(@hiyoko_tabi)です。
今回はTVでもよく紹介されている謎だらけの観光スポット、愛知県犬山市の桃太郎神社についてです。
桃太郎神社といえば、銅像や怪しい展示品が有名ですが、今回は歴史や景色などの少し変わった観点からご紹介させていただきます。
犬山「桃太郎神社」ってどんなとこ?
風光明媚(ふうこうめいび)な街、愛知県犬山市には桃太郎伝説が存在します。

昭和5年(1930年)に作られたこの桃太郎神社は、犬山城から車で10分ほどの木曽川沿いにあります。地元の方にとっては知らない人はいない有名スポットだそうです。代名詞でもあるたくさんの桃太郎にまつわる銅像や、宝物館などが有名です。
神社の向かい側には「栗栖園地」と呼ばれるキャンプ場があり、お花見やバーベキューを楽しむ観光客で溢れています。神社といえば、暗くてジメッとした印象がありますが、桃太郎神社は日当たり良好でとっても明るい観光地なんです!
犬山「桃太郎神社」を探検してみた
では実際に桃太郎神社を探検していきましょう!

銅像の遊園地
まずは鳥居をくぐっていきたいと思います。お猿さんと赤鬼が少し邪魔してきますが、脇道から入っていきましょう。
神社内部はこんな感じです。年配の方や家族がのんびりとお散歩されています。あちこちにお土産屋さんやベンチもあるので、お散歩するにはもってこいです。
なぜか銅像の中に、カカシも混じっています。人気のある証拠なのか、何か恨みを買っているのか、見覚えのある顔もチラホラ…笑
犬山市のマスコットキャラクター「わん丸君」もほとんど磔にされてしまっています。そんな姿でも子供達には大人気でした。

階段を登って行くと…
次は階段を登って、境内を目指していきましょう!生まれたての桃太郎がお出迎えしてくれます!生まれた瞬間ということは、この場所はおじいさんの家なのだろうか。
それにしても…0歳児でかくね?
芝刈りの帰り道のおじいさんに遭遇。おしゃれな烏帽子をかぶっています。これらの銅像は全て浅野祥雲(あさの・しょううん:昭和53年没)という方が作ったそうです。
そんなおじいさんを見守っている青鬼。それにしても清々しいほどの青色である。
階段を登り切ると、なぜか3匹と鬼を従えた桃太郎が登場します。鬼ヶ島の一件からの桃太郎と鬼の関係がよく見て取れる一枚になっていますね。ちなみにあまりみることのない緑鬼も登場します。緑鬼ファンの方にはたまらない場所ですね。
そして左手を見てみると、ようやく境内までたどり着くことができました。
謎の宝物館
先ほどの神社境内の真向かいに世にも珍しいものが保管されている「宝物館」があります(料金 大人200円 小人100円)
この鳥居をくぐったところ右側に、拝観料を入れる箱がありますよ。
宝物館を入ってすぐ、桃太郎が持ってきたお宝の数々があります!絵本で見たことのあるサンゴ的なものや、巻きものもしっかりと積まれていますね。
こちらには桃太郎と、怪しげな展示品が左右に飾られています。
鬼の金棒やミイラなど、この神社に関わる怪しげなものが多い印象なのですが、(こんなの↓)
しかしその中にも実は歴史的に重要なものがたくさん展示されていました。歴史好きの僕としては今回そちらをフューチャーしてご紹介したいと思います。
まずは皇室が訪れた際の写真(写真左)やのちの海軍大将山本五十六(少年時代)がこの桃太郎神社を訪れた際の一枚(写真右)などが飾られています。
次の写真は、個人的にはずっと見ていても飽きない歴史資料たちです。なぜ桃太郎神社にここまでの歴史的資料があるのか、、、。
- 左 日露戦争時の将校一覧図
- 中央左 明治期の天皇一家図
- 中央右 大正天皇御本尊(たぶん)
- 右 1905年日露戦争時の宣戦布告文(朕露国ニ戦ヲ宣スとある)
そして時は過ぎ1943年、とうとう桃太郎も戦争に駆り出されることになりました。
下の写真は12月8日のアメリカとの開戦記念で作成されたポスターです。桃太郎一行が鬼の代わりに米英をやっつけています。ちなみにこれが戦後GHQに問題視され、桃太郎は全国の小学校の教科書から姿を消すことになります。
以下の「ウロタモモ」と書かれている絵本たちは、戦前の桃太郎の絵本です。左右の読みが逆になっていますね。また右には桃太郎が載っていた戦前の教科書も並んでいます。
驚いたのは桃太郎の怪しい宝物を見に行くつもりだったのが、歴史探訪になっていたことでした。ちなみに近くにある犬山城には戦国時代や江戸時代の資料はあっても、あまり戦前の資料はありません。もし歴史好きな方は、犬山城のついでにこちらの宝物館に行ってみたら、楽しいかもしれませんよ。
お土産屋さん
いくつかお土産屋さんがある中で、今回はこちらの「レストラン桃太郎」に入ってみましょう。
レストランも併設されていて、でんがく定食や味噌カツ、みそおでんなど名古屋めしがたっぷりと楽しむことができますよ。
お土産の中でも、犬山にきたら必ず買うべきお土産が2つあります。それがげんこつあめときびだんごです!
どちらもきなこがまぶされているのですが、違うのはその固さです。まずげんこつあめはこの世の食べ物の中で五本指に入るほど固いんです!!

そしてきびだんごは、固めのきなこもちってイメージです。きなこ味ともちっとした食感が美味しくていつまでも食べられます。
犬山桃太郎神社の裏にある「栗栖園地」
先ほどの桃太郎神社の反対側、木曽川沿いに広がっているのが「栗栖園地」です!
バーベキューもできる大きい広場なのですが、こちらも桃太郎神社に引けを取らず衝撃的でしたのでご紹介させていただきます。
突然の絶景
さて楽しんだし帰ろうかなと神社の反対側へ行って見るとそこに待っていたのは、まるでどこかの高原にきたような景色でした。
とにかく絶景です。山の中にある神社に行ったつもりが、高原にきてしまいました。
少し歩いた先にある木曽川のほとりからは観覧線も出ているようです。秋には山の紅葉も楽しむことができますよ。
四季桜と紅葉
今回の栗栖園地の中で、僕が一番びっくりしたのがこの桜です。
何がびっくりかって、今は11月の下旬なんです!!!
僕も写真では見えませんがコートを着て写真を撮っています。
奥には紅葉が見えますが、間違いなく桜です。ここまで謎だらけの場所だったら桃太郎はここにいたのではないかと思えてしまうほどかなり不思議な状況です。しばらく見とれていると、近くに掲示を発見しました!
これによると、四季桜(天然記念物)という名前のようです!
4月だけでなく、秋にも二度咲く桜なんですね!びっくりしました。僕が行った時はまだ7部咲きだったのでおそらく12月上旬が満開のピークです。

犬山の桃太郎神社は絶景まで楽しめる!
以上、桃太郎神社との魅力と謎についてのご紹介でした。
ぜひ犬山市へお越しの際は、桃太郎神社まで行ってみるといいかもしれません。一人旅でも家族連れでも楽しむこと請け合いです!

