どうも! 吉田航基(@hiyoko_tabi)です。
今回の記事は「アカウント停止時の確定申告・決算」についてです。
最近ログインすら不可になるアカウント停止の事例が増えています。だからこそ事前にアカウント停止に備えた準備をしておくことが、二次災害を防ぐコツになります!
- アカウント停止になったら税理士になんて言えばいいの?
- この状態で確定申告や決算はどのデータを使えばいいの?
- セラーセントラルにログインできなくてデータが取れないんだけど。。
今回は、上記のようなアカウント停止にまつわる経理のアレコレをご紹介していきます。
ログインできないアカウント停止が増加
最近、アカウント停止になった瞬間からセラーセントラルにログインできなくなる事例が増えています。
これは通常のアカウント停止よりも再開が難しく、何より問題なのは確定申告や決算に必要なデータが一切取得できなくなってしまうということです
ログイン不可になるアカウント停止は、以下の種類です。
もちろんここから再開するケースも多くありますが、再開できないときに一番問題になるのが、今回の経理問題だったりします。これが弱り目に祟り目で結構めんどくさいんです。
売上金を没収された上に、経理をぐちゃぐちゃにされるとか最悪です。
僕自身はこの問題以前に物販自体辞めているため遭遇したことがないのですが、ここ1、2年、実際にこれを食らった方からご相談を受けることが多くなってきました。
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一切ログインできなくなってしまったら
以下の流れで確定申告用の資料を集めましょう。(あくまで僕の経験則ですので、税理士がいる方はそちらを優先しましょう。)
- 2週間に一度、売上金が振り込まれている銀行明細ベースで計算する(没収された分は入金履歴はないので計算しない、それ以外の売上金は銀行明細のAmazonからの入金履歴を参考に計算する)
- 登録メールアドレスに届く各種メールを証拠として保存する。今までの振込情報や注文確定・返品・キャンセルメールなども取得する。また税務署への説明のためアカウント停止時のAmazonとのやりとりも保存する。
棚卸表(商品ごと)のデータについては、以下の方法で計算します(あくまで自己流です)
- 仕入情報、注文確定情報、保管商品情報、の3つを照らし合わせる。
- あなたがA商品を5個仕入れて2個保管、FBA倉庫に3個納品した場合。A商品の注文確定メールが2個だけある場合、商品は今まで1個販売し、残り1個は現在アカウント停止時に没収されているということです
この方法を使えば、時間はかかりますが全商品個数と状況を把握することが可能です!
基本的に小売業者は確定申告や決算とは別で、税務署に提出する棚卸表を作る必要があるためこの方法を使って全ての取扱商品のデータ一覧を作成する必要があります。
基本的に副業でも年間所得が20万円を超えたりしている場合は確定申告をする必要があります。放っておくと住民税で会社にバレるため、少しでも怪しい方は税理士や税務署に確認をしながら確定申告しておいて損はありませんよ。
そんな最悪の事態を未然に防ぐには
そんなアカウント停止が増えているため、Amazonに関わる経理は事前対策をしておき、もしもの時のための経理ダメージを減らす対策が重要です。
なおAmazon以外については、僕自身が詳しくないため、経理に必要なデータはインターネットや税理士に聞いてみましょう。
次の瞬間、ログインすらできない
皆さんは、アカウントが永久にログインできなくなる可能性を考えていますか?
しかし皆様は他のサラリーマンとは異なり、自分で「事業」をやっているはずです。だからこそ、いち起業家として、最悪の事態まで想定して事業をすることが非常に大切です。
そのため、Amazon内の情報を定期的に取得しておくことが非常に重要なんです!
経理資料は常に保存する必要がある
皆様は「税務調査」をご存知でしょうか?
税務調査とは、確定申告や決算が正しいかどうかの定期チェックです。
個人法人にかかわらず、突然あなたの事務所に税務職員が押しかけてきて過去数年分の経理を1行1行全て再チェックされます。その後少しでもミスがあれば修正申告をする必要があり、もし故意的な税金隠しがあれば重加算税が発生します。
統計によると法人の約7割が修正の必要に迫られるそうです。
考えただけでも恐ろしい、、
この税務調査が、果たしてあなたのもとにこない保証はあるでしょうか?
その時銀行の明細だけしか残っていないと、揚げ足を取られかねません。アカウント停止時含め、あらゆる事態に想定するためには、ログインができるうちに過去のAmazon販売のデータを定期的に自分のPC内に残しておきましょう!
税務調査でのペナルティという、二次災害は絶対に防がなければなりません。
保管しておくべき情報リスト
個人的には毎月15日に、前月分の以下の資料を取得しておくのがおすすめです。
顧問税理士がいる方は、打ち合わせにノートパソコンを持っていき、セラーセントラルをみながら必要資料について詳しく聞いてみましょう。
セラーセントラル右上「決済情報」
まずは「決済情報」です。
また登録メールアドレスに2週ごとに届く振込情報メールも念のため保存しましょう。
銀行明細などでも振り込み金額は確認することができますが、それ以外の細かい情報(合計売上がいくら、内消費税がいくら、保留金がいくら、結果いくらの振込か)は経理資料の1つとして税務署に提出することができます。
これらは銀行明細からでは一切確認が取れませんので、なるべく取得しておきましょう。
セラーセントラル上部「注文」
まずは「注文管理」です。
もしも可能なら、「注文時・キャンセル時・返品時・発送通知時などのメール」
もきれいに保存・整理しておくと、より正確な情報がわかります。
確定申告時に棚卸表を作成する必要に迫られた時、上記の1商品ごとの注文情報が非常に役立ちますよ。
セラーセントラル上部「在庫」
在庫情報が保存してあると、もしもの時に役に立ちます。
「在庫管理」「FBA在庫管理」を250件ずつでPDF保存しておきましょう。
もし何千件、何万件とある場合は非常に取得しづらいため、この項目以外でカバーしましょう。
セラーセントラル上部「レポート」
出品レポートも定期的に取得しておいた方が、もしもの時に役に立ちます。
- 「出品詳細レポート」
- 「売り上げのあった商品の出品レポート」
の2つがあると、かなり心強いです。
freeeという会計ソフトで自動取得可能
上記のデータ取得を自動化したい方は、会計クラウド「freee」を利用してみるといいかもしれません。
今は税理士と会計クラウドを共有している方も多いのですが、「freee」というソフトは、なんとAmazonの注文履歴や振込情報を全て自動で取得・仕訳してくれるんです!
先にセラーセントラルのIDパスワードをfreeeに登録し、同期設定をしておくとセラーセントラル関連の情報をリアルタイムで取得してくれます。これなら突然アカウントに不幸があったとしても、経理情報を取りっぱぐれることはありませんね!
僕も使っているので超おすすめです!
まとめ|経理リスクも重要です
いかがでしたでしょうか?今回は少し細かい経理の部分についてのお話でした。
どんなに健全な運営をしていても、何十年も長生きできるAmazonアカウントはほとんどいないのが現状です。だからこそAmazonでの究極のリスクヘッジは、Amazonアカウントが本当に潰れてしまった後のことまで考えることではないかと、思っています。
「この事業が終わる時にどれだけ美しく終えることができるのか」と常に考えていれば、事業を終えた時、あなたを次のビジネスへとスムーズに進めてくれるはずです。