どうも! 吉田航基(@hiyoko_tabi)です。
今回は「注文保留テロ」を実施して出品用アカウントが停止になった場合のまとめ記事です。
今回は故意的に注文保留テロをおこなった側のアカウント停止について語っていきます。これらの違反行為はすぐに検知されるので、何度か繰り返すと今回のようにアカウント停止の措置を受けることがあります。
「注文保留テロ」によるアカウント停止
今回の問題では、以下のような文言のメールが届きます。
この措置がとられた理由
Amazon Business リューション契約の第 3 項に従って、出品者様の Amazon 出品用アカウントは閉鎖されました。これに該当する禁止行為には、競合他社の在庫を保留状態にするために偽の注文を行うことが含まれますが、これらに限定されません。他の出品者、またはその出品者の出品情報や評価に損害を与えようとしたり、それらを悪用しようとしたりする行為を禁止する Amazon のポリシーについては、https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/help/G1801 をご覧ください。
アカウントを再開する方法
アカウントを再開するには、以下についての説明を含むパフォーマンス改善計画をお送りください。
— 出品者行動規範の「すべての出品者は、他の出品者、またはその出品者の出品情報や評価に損害を与えようとしたり、それらを悪用しようとしたりする行為をしてはならない」という条項に違反したことの根本原因。
— 規約違反を解決するために実行したアクション。
— 今後この違反が起こらないよう実施した対応。
サードパーティと協力して売上を操作したり、ポリシーに違反したりした場合、以下の情報を提供する必要があります。
— 本件の活動に関係するサードパーティとのすべてのやり取りのコピー。
— 本件の活動に関係するサードパーティへの支払を証明するもの。
— 出品者様が当該サードパーティのことを知るに至った経緯と、出品者様及びサードパーティがそれぞれ実施した活動内容
— 次のうち、少なくとも 2 つ。 関与したサードパーティ全員の名前 (必須)、住所、電話番号、またはウェブサイト。
これは購入アカウントを使って複数回、競合他社の商品を注文保留状態にした場合に発生します。
仮に他人名義の購入用アカウントを作成して嫌がらせをしたとしても、その商品と競合しているのが毎回全て自分の出品用アカウントであることは間違いないので、すぐにバレます。
Amazonの自動判定機能の検知能力を舐めてはいけません。同じ理由で、レビュー操作なども購入用アカウントの名義関係なく出品用アカウントがガンガン止められています。
注文保留テロは2パターン存在する
注文保留テロによるアカウント停止は、実は2種類存在しており、この記事ではそのうち1パターンのみ解説しています。
1パターン目は、今回のように故意的に行ったセラーの出品用アカウントが停止になる場合です。
2パターン目は、実際に商品を購入に加担した購入用アカウントが停止になる場合です。

なお注文保留テロの被害者側は大量に保留商品が増えたとしてもアカウント停止自体はおこらないはずです。
そのため、注文保留テロで出品用もしくは購入用アカウントが停止になるのは加害者側のみです。
「注文保留テロ」の考察
注文保留テロの停止条件
おそらく以下のような自動判定が発動しているものと予想しています。
① 購入用アカウントで、一定割合以上の注文保留状態を検知
(例えば作りたてのアカウントで10個連続で注文保留を起こしたら怪しいですよね。)
②それらの購入用アカウントが保留している商品の競合セラー(攻撃を喰らった出品者を除く)を調査。
「検知した購入用アカウントが今まで保留攻撃した商品について、それら全てを出品しているセラー」は必ず一つのセラーに絞られます。これで特定されます。
③怪しいと判断された出品用アカウントを停止
なお僕が直近でご依頼いただいた方の情報は以下の通りでした。
・購入用アカウント:合計2個
・購入日付:2021年1月~2022年2月(1年間)
・合計購入点数:合計211件(合計28ASIN)
・購入相手:合計12社(amazon本体含む)
特にAmazon本体を攻撃するとマズイ
注文保留テロをする相手として最悪なのが「Amazon本体」です。
Amazon.co.jpがカートを取得していたり、最安値になっている商品は多いですが、これらのAmazon本体に注文保留テロを仕掛けると、通常よりも検知されやすい傾向があります。
Amazon本体は「自動で最安値まで値段競争し続ける」「保留テロには厳しく対応」など、攻撃に対しての防御策がいくつも張り巡らされています。警察署に攻撃を仕掛けるのと同じ意味なので、絶対にやめましょう。
アカウント停止を防ぐには
「注文保留テロ」によるアカウント停止を防ぐ方法は一つだけです。
今回の問題はあくまでも故意的に注文保留を繰り返したことが原因ですが、たまに誤解で停止になる場合があります。そのため自分自身が取り扱っている商品は、Amazon.co.jp内で購入しないことで今回の問題は99%防ぐことが可能です。

たまにAmazon刈り取りの方が誤解で停止になっています



Amazon刈り取りの方は支払方法をクレカ等に限定して、保留状態が発生しないようにしましょう。
「注文保留テロ」の解決策
「注文保留テロ」の改善計画
改善計画を書く際に重要なのが、メールに記載されている以下の3項目です。
アカウントを再開するには、以下についての説明を含むパフォーマンス改善計画をお送りください。
— 出品者行動規範の「すべての出品者は、他の出品者、またはその出品者の出品情報や評価に損害を与えようとしたり、それらを悪用しようとしたりする行為をしてはならない」という条項に違反したことの根本原因。
— 規約違反を解決するために実行したアクション。
— 今後この違反が起こらないよう実施した対応。
基本的には嘘をつかずに本当のことを書いた方がいいですね。「今回の問題を起こしてしまった原因や今後の対策」を具体的かつ論理的に書き上げることが重要です。ここの部分が肝です。
もし自分以外の第三者に依頼して 注文&保留をしてもらっていた場合は、以下の3項目を追加で記載する必要があります。
サードパーティと協力して売上を操作したり、ポリシーに違反したりした場合、以下の情報を提供する必要があります。
— 本件の活動に関係するサードパーティとのすべてのやり取りのコピー。
— 本件の活動に関係するサードパーティへの支払を証明するもの。
— 出品者様が当該サードパーティのことを知るに至った経緯と、出品者様及びサードパーティがそれぞれ実施した活動内容
— 次のうち、少なくとも 2 つ。 関与したサードパーティ全員の名前 (必須)、住所、電話番号、またはウェブサイト。
上記の質問は徹底的に情報を記載するチャンスなので、今までの注文保留に関する情報をまとめて送りましょう。重ね重ねですが、嘘をついて再開することは少ないので、下手に誤魔化した改善計画は提出しないほうがいいですね。
「注文保留テロ」からの復活
この「注文保留テロ」は故意的なので再開は難しいと思われるかもしれませんが、実際に再開する方も多いので悲観する必要はありません。
同じように故意的なレビュー操作なども再開することが多いため、悪質かどうかはあまり関係ありません。
経験上、Amazonの担当者は全ての改善計画を目視でチェックしているため、問題ないと判断されれば再開できるようになっています。(ロボットでもないし、完全な無視もありません)



じゃあ諦める必要はないんだね



改善計画次第でちゃんと再開できますよ
例えば下記の事例も1回目の改善計画書で再開できています。
【Amazonアカウント復活情報🐤】
— 吉田航基@Amazonアカウント復活支援 (@hiyoko_tabi) February 16, 2022
注文保留の問題でアカウント停止になっていた方が1名再開しました!無事1回で再開できました☕️ pic.twitter.com/JGpWcDIqR7
もちろん相手が求めているものがあって、それを提出できない限りは何十回提出しても再開できないため、最大限コツが必要です。相手が求めている内容がわからないまま提出を繰り返していくごとに、相手の反応は冷たくなっていきます。
僕自身、3000-5000文字程度は改善計画を記載して、別ファイルも添付することでかなり作り込んで再開させています。過去に再開してきた改善計画を元にしながらも、8割ほど状況に応じて作り直して作成していきます。
どうしても再開できない場合
アカウントを取り戻すためには数千文字の分量で「Amazonが求めている内容での改善計画書」を提出する必要があります。
しかし改善計画書を、初めてアカウント停止になった方が一人で書き上げるのはかなり難しいです。もし数千文字書き上げたとしても、その内容は「相手が求めている文章」とは大きくズレていることがほとんどです。
提出回数が増えるごとに相手の反応は冷たくなっていき、再開しづらくなっていきます。そんな少ないチャンスに見当違いの文章を提出して、アカウント再開の機会を逃してしまうのは非常にもったいないですよね。
そんなお困りのセラーのため、弊社では合計500件以上のアカウント再開実績を通じてAmazonアカウント復活代行サポートを実施中です!専門家の私が全力でサポートします。



あなたのアカウントと売上金を取り戻します!



お困りの方は、ぜひ一度弊社までご相談ください。




過去数年分の月別データ(合計500件以上)
最新の再開事例(Twitterにて随時更新中)
Amazon「注文保留テロ」停止まとめ
以上、「注文保留テロ」のアカウント復活事例まとめでした。
新しくアカウントを作るには、2022年現在では相当な手間が必要です。
そのためせっかく作った停止アカウントは放置せずに、最後まで諦めず最善を尽くしてみるのがおすすめです!



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