どうも! 吉田航基(@hiyoko_tabi)です。
実はAmazonでは、アカウント停止の中でも「ログインすらできなくなる」パターンが存在します。
今回は、そんな「ログインできない」パターンの停止条件や解除方法についてまとめました!

2022年現在は合計4種類の原因が存在します



なおパスワード等の紛失については取り扱っておりません。
ログインできなくなるとどうなる?
閉鎖メール&ログイン不能
ログインができない場合は、アカウント閉鎖のメールが届くことが多いです。
共通しているのは停止理由がかなり曖昧に書かれていることですね。かなり読み取る力が必要になります。
【参考文面(原因ごとに異なります)】
平素はAmazon.co.jpをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、お客様のアカウントを閉鎖し、未処理の注文がある場合はすべてキャンセルされました。
利用規約への違反があったため、このような措置を取りました。
そして上記のメールが届いた瞬間から、一切ログインができなくなります。急いでログインしようとすると「パスワードが異なります」などの文面で弾かれてしまい、ログイン不能になっていることに気づくイメージです。
原因は「購入用アカウント」にある
ログインできなくなる4パターンの停止は、全て購入用アカウントが停止になったことが原因です。
Amazonでは出品用アカウントがあるということは必ずセット(同じ登録メールアドレス)で購入用アカウントが存在しています。その購入用アカウント側が停止になっているんですね。
たとえば出品用アカウントが停止になった場合、セラーセントラル上に警告が表示されて出品登録ができなくなります。
しかし購入用アカウントが停止になる場合、そもそもログイン自体ができなくなります。
購入アカウントも出品アカウントも使えなくなるため、今後改善計画の提出は全てメールでやりとりをする必要があります。
ただし後述の「出荷通知後に商品が未出荷のまま発送していない場合」については、例外として出品用アカウントが原因であるにも関わらず両方のアカウントが停止となります。
出品用アカウントは「動いている」
誤解している方が多いですが現時点では出品用アカウントは停止されていません。
つまり「購入用アカウントが閉鎖されたせいで、同じログイン情報を使っている出品用アカウントにログインができなくなった」ため、「購入用アカウントを再開させることで、出品用アカウントに再度ログインしたい!」というのが今回の話です。
Amazonで自分のストアを検索してみたら分かると思いますが、普通に販売が継続されています。
つまり売上金に関しては、振込予定日までにアカウント停止にならなければ今後も振込がおこなわれます。
FBA配送限定のストアの場合、すぐにアカウントが止まることはありません。
半自動的にFBA在庫を販売して売上金を入金してますし、購入者のメッセージも返品申請も勝手に対応されていくので、早めに購入用アカウントを再開させて再度ログインできるようにすれば助かります。今後数回売上金の入金がある可能性が高いのが救いです。
ただしログインできないままだとFBA在庫の返送手続きは永久にできず、アカウント停止から90日後に全て破棄されるので自己配送のストアよりも被害が少ないわけではないです。
自己配送が多いストアの場合、すぐに出品用アカウントも止まる可能性があります。
1日に何十点も商品が注文されていくのに一切発送できません。購入者のメッセージも返品申請も全て返信できません。そのため1-2週間後にいずれかの停止原因で止まってしまう可能性が高いです。
ただしFBA在庫がないなら取扱在庫が全て差し押さえれられるリスクはないので、それが唯一の救いです。
ログインできなくなる停止原因4選
ログイン不能になってしまう停止原因は、以下の4パターンです。
Amazonギフト券の不正利用


Amazonギフト券の不正利用で購入用アカウントが停止になる場合があります。
Amazonでは転売サイト(amaten,アマギフトなど)でのギフト券購入は、犯罪に利用される(送金時に跡がつきにくい)ことが多いため禁止されています。


規約違反の注文を繰り返した


規約違反の注文を繰り返したことが原因で購入用アカウントが停止になる場合があります。
今回の問題は「Amazon規約に違反した注文」を購入アカウントでしていたことを疑われたことが原因です。
- 報酬を貰うため、誰かの商品を注文したりレビューした
- パフォーマンス悪化を避けるため、自分の出品商品を注文した
- 評価をあげるために、自分の出品商品にレビューをつけた


不正ログイン被害を食らった
アカウントが不正ログイン被害を受けた場合も、ログイン不能になります。


身に覚えのない商品購入や不正検知による自動キャンセルに関するメールが複数届いていたら要注意です。
その後すぐに「account-assist@amazon.co.jp」というメールアドレスから、突然上記のアカウント閉鎖メールが届きます。
Amazonは不正ログイン事件をアカウントごと消滅させることで解決しようとしてくるため、全力で防ぐ必要があります。
2段階認証を設定していない方、簡単なパスワードにしている方、すでに漏洩しているメールアドレスを使用している方などは、ある日突然アカウントが消滅するリスクを抱えているのでリスク大ですね。
出荷通知を押したのに未出荷


出荷通知後に注文を出荷していないことによるアカウント停止は、出荷通知を押した後、なんらかの理由で商品を配送せずに購入者から苦情が複数回届いた場合に発生します。
「とりあえず出荷通知を押してから、数日後に発送すればいいだろう」というケースで発生することが多いですね。
出品用アカウントが原因なのに、なぜか購入用アカウントごとログイン自体ができなくなることが特徴です。


「購入アカウント」で発生する被害一覧
ログイン不能になると、購入用アカウントだけでこれだけの被害が発生します。
- 購入したKindle書籍が全て消滅
- プライム特典の購入データが全て消滅
- 残りのAmazonギフト券残高が全て消滅
- 経理用の注文履歴データが見れなくなる
- 購入用アカウントが二度と作れなくなる
購入したKindle書籍が全て消滅
購入用アカウントにログインできなくなると、Kindleアカウントにも入れなくなります。
実はKindleアプリは、毎回ログアウトすると書籍のデータは全て消えます。
つまり毎回Kindleアプリ内でダウンロードして読む必要があり、スマホ内にはデータは一切残っていないのです。
Kindle本を購入しているのは、あくまでもAmazonが保有している書籍データを自由に閲覧できる権利であって、本のデータ自体をもらったわけではないんですよね。
こちらの記事の方は、転売サイトで購入したAmazonギフト券を使用したところ、アカウントが停止になってkindle本4000冊が消滅したようです。


プライム特典の購入データが消滅
プライムビデオやミュージックの購入データも、アカウントにログインできなくなるため一切見れなくなります。
プライム特典ではレンタルや購入で動画や音楽を購入することができます。
ただし、あくまで「アカウント内で有効期限なしで何度でも見られる権利」を購入しただけなので、アカウントにログインできなくなると、もう一度別のアカウントで全て買い直す必要があります。
その他、Alexaにもログインできなくなりますが、この辺は購入データはないのでまだマシですね。
個人的にやばいだろうなと思っているのが「amazon photo」に写真データをクラウド保存して、元データファイルがない場合です。過去の思い出の写真が全て消滅することになります。
Amazonギフト券残高が全て消滅
アカウントに残っているAmazonギフト券残高は全て使えなくなります。
そもそもギフト券が原因で停止になっているアカウントは、ギフト券残高が数十万円分残っていることもあり、かなりの被害額になる可能性があります。
注文履歴データが見れなくなる
ログインできないため、今までの注文履歴が確認できなくなります。
購入用アカウントを仕入れに利用している場合、確定申告時の原価計算や、棚卸在庫の計算ができなくなります
もちろん原価計算は現金ベースで引き落とし金額から計算することもできますし、棚卸在庫は大量の注文メールから荒技で計算することもできますが、やはり注文履歴ページで一気に確認できるのが一番楽で正確ですね。



確定申告時は必ず税理士に相談することをおすすめします。


購入用アカウントが二度と作れなくなる
別のアカウントを作成しても、すぐにアカウント停止になる場合も多いです。
Amazonでは「閉鎖アカウント」と関連したと判断されたら、すぐにアカウント停止されます。
登録情報、IPアドレスなど複数の要因があるため、別のアカウントを作るにしても同じwi-fi、クレジットカード、名義、住所、電話番号、メールアドレスを使うのが危険になってきます。
住所や名義、電話番号ならカタカナにしたり漢数字にしたり偽情報にしたりして、少しの修正でクリアできますが、メールアドレスやクレカ番号のように二度と使えない情報もあります。
パソコン・wi-fiまで全て変更した上で、10個以上作成したけど全て関連アカウントで紐づいてアカウント停止になった方も過去にいるため、原因はそれだけはない可能性があります。
出品用アカウントの紐付けの場合は、最悪セラー引退したらそれで終了ですが、購入用アカウントの紐付けは今後Amazon関連の全てのサービスから締め出される最悪のシナリオがあります。
「出品アカウント」で発生する被害一覧
出品用アカウントをお持ちの場合、ログインができないままだとさらに被害が拡大します。
- Amazonに預けている売上金は全額没収
- FBA在庫は全て没収され不良在庫が発生
- ストア開設の手間と費用が全て無駄になる
- 経理用の注文データが取得できなくなる
- 出品用アカウントが二度と作れなくなる
Amazonに預けている売上金は没収
出品用アカウントの保留売上金については、ログインできない段階ではストアは通常通り動いているため、振込予定日までにアカウント停止にならなければ今後も振込がおこなわれます。
Amazonで自分のストアを検索してみたら分かると思いますが、普通に販売が継続されています。
しかし、ログインができない状態だとまともにストア運営ができないため、数ヶ月以内にアカウント停止になります。その際には保留売上金については全て没収されます。
売上金を没収された上で、今後の販売利益もゼロになるため、下手すると資金繰りがバーストします。


FBA在庫は全て没収される
預けているFBA在庫については、ログインできないので返送手続きも破棄手続きも不可能です。
現在ではセラーセントラルにログインしないと、テクニカルサポートへの電話すらできない仕様になっているため、ログインせずに返送手続きするのは事実上不可能です。
ただしアカウント停止になる前に勝手に全て売り切って売上金として振り込んでくれる可能性もあるので、あとはどのタイミングでアカウント停止になるのかが鍵になってきます。
アカウント停止になった際には、停止日から90日後に全て破棄されます。
ストア開設の手間&費用が無駄になる
Amazonで事業を始める上でかかった初期費用が、全て無駄になってしまいます。
たとえば入学金50万円、月額2万円の転売スクールに入って2ヶ月目に停止になった場合、まるまる50万円が損することになります。
もちろん身分証明書やWeb面談などのアカウント作成時の手間も全て無駄になります。
また今まで何ヶ月もかけて覚えてきたセラーセントラルの利用方法や販売ノウハウ、独自の仕入れルートも使う機会は無くなります。


経理用の注文データが取得できなくなる
ログインできないため、数年分の注文管理・ペイメント履歴・在庫管理・FBA在庫管理が確認できなくなります。
数千件分の入出金・注文・保管在庫データが見れなくなるので、確定申告時の売上管理・原価計算・棚卸在庫の計算ができなくなります。
もちろん下記のように代替手段はあります。
- 入出金データ(売上計算)・・・銀行明細の入金履歴で現金ベースで計算
- 商品注文データ(売上計算)・・・登録メールアドレスの注文確定メールで計算
- 仕入データ(原価計算)・・・仕入先企業の請求書や注文履歴で計算
- 保管在庫データ(棚卸計算)・・・仕入データと注文確定メールの差額で計算
このように代替手段はあるものの、遥かに手間がかかるのと、うまく把握できずに不明瞭な部分が多く発生します。



確定申告時は必ず税理士に相談することをおすすめします。


出品用アカウントが二度と作れなくなる
別の出品用アカウントを作成しても、すぐにアカウント停止になる場合も多いです。
Amazonでは「閉鎖アカウントと関連した」と判断されたら、すぐにアカウント停止されます。
登録情報、IPアドレスなど複数の要因があるため、別のアカウントを作るにしても同じwi-fi、クレカ、銀行口座、名義、住所、電話番号、メールアドレスを使うのが危険になってきます。
出品用アカウントの作成時には、身分証明書・銀行明細・Web面談(もしくは住所確認のハガキ)の三点セットが必要になるため、正直同じ名義では厳しいと思います。
たとえば知人や家族にアカウントを作成してもらい、譲渡してもらうことが一番手っ取り早いですが、個人情報の問題やWi-fiでも紐づく可能性があるので、かなりコツが必要ですね。


アカウントを再開できない場合
ログインできない状態から復活するためには、詳細な改善計画が必要です。
それも「Amazonが求めている内容」で「数千文字の分量」の改善計画を提出する必要があります。
しかし改善計画書を、初めてアカウント停止になった方が一人で書き上げるのはかなり難しいです。もし数千文字書き上げたとしても、その内容は「相手が求めている文章」とは大きくズレていることがほとんどです。
提出回数が増えるごとに相手の反応は冷たくなっていき、再開しづらくなっていきます。そんな少ないチャンスに見当違いの文章を提出して、アカウント再開の機会を逃してしまうのは非常にもったいないですよね。
そんなお困りのセラーのため、弊社では合計500件以上のアカウント再開実績を通じてAmazonアカウント復活代行サポートを実施中です!専門家の私が全力でサポートします。



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お困りの方は、ぜひ一度弊社までご相談ください。


ログイン不能になる停止原因まとめ
以上、Amazon「ログインができなくなる」停止原因まとめでした。
ログインすらできなくなると、その被害は甚大です。そのため最善を尽くしてアカウントを再開させることを優先しましょう。



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