
今回は、Amazon商標権侵害で警告メールが届いたときの対処法まとめです!
商標権の侵害は、たとえ正規代理店から仕入れていてもメールがくることもあり、全てのアカウントに起こりうる大問題なんです!
商標権侵害メールへの対処
まずは警告メールの対処方法です。
商標権はこのような警告メールからのスタートになることが多いです。

僕の経験上、警告メールが3回届くとアカウント停止になることが多いです。
また一度に指摘されるASINや申し立て番号が多いほど、アカウント停止は早まります。つまり警告メールの時点で、停止へのカウントダウンは始まっているんです。
そのため警告メールが届いたら、今後の停止を防ぐため以下の3点をしましょう。
- 問題そのものの解決
- 権利者への謝罪メール
- Amazonへの謝罪メール
問題そのものの解決
まず最初に該当ASINの商品情報(SKU)を在庫から削除しましょう。
また上記と同ブランドの商品も合わせて削除しましょう。実はAmazonでは出品しているだけで通報されやすいブランドが存在します。
そのため、今回通報された商品はブランドごと確実に消し去ってしまいましょう。
そのまま放置していると、第2波、第3波が襲来してきます。
権利者への謝罪メール
次に権利者に謝罪メールを送りましょう。
律儀にこれをやることで、Amazonの心証が何倍も良くなりますよ。
またメール内容は謝罪と在庫を削除した旨を伝えるだけで大丈夫です。
なお、多くのセラーが実践している「申立ての取下げ依頼」は個人的にはあまり効果がないと感じています。
その理由としては、多くの方は申立ての取下げを勘違いしているからです。そのため権利者が取下げメールをAmazonに送ったとしても、効果がないことがほとんどです。
権利者が誤って通知を送信したと考えられる場合は、権利者に連絡し、通知の撤回を依頼してください。申し立てを撤回するには、権利者が notice-dispute@amazon.co.jp 宛てに申し立ての撤回依頼を送信するか、Amazon ブランド登録の撤回機能を使用する必要があります。
権利者が誤りがあったことを明確に述べた場合にのみ、Amazon は撤回を受け入れることができます。出品者様が誤って警告された理由が他にある場合は Amazon に説明してください。
ふつう権利者がAmazonに申立てを撤回する際は「出品者から謝罪がきたからしょうがなく取り下げるわ」という感じでメールしますよね。
しかし、それだとAmazonは撤回を受け入れないとハッキリと記載があります。
Amazonが撤回を認めるのは「そもそも申請したこと自体が間違っていました。」とメールした場合のみです。
しかしそんなメールを送ってもらえるほど権利者とは仲良くないですよね。権利者は正当な権利を主張しているだけなので、そこまで出品者に優しくする必要がありません。
そのため、僕としては謝罪と在庫を削除した旨だけを伝えれば十分と考えています。
お世話になっております。
〇〇と申します。
今回以下の商品に関しまして、
amazon.co.jp様より商標権の侵害の警告を受けました。
—————————————————
ASIN:〇〇
商品名:〇〇
申し立て番号:〇〇
—————————————————
該当商品について、弊社在庫を確認したところ、確かに該当商品が出品されていることが確認できました。
直ぐ様、該当商品及び、関連商品について、出品停止および削除の処置を取らせていただきました。
この度、大変お手数及びご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
今後こういった問題が2度と発生しないように、弊社の出品作業、在庫管理作業の見直しを徹底致します。
なお今回の弊社の対応にご不満な点がなければ大変お手数ではありますが、貴社から今回の件の問題解決の詳細について、
notice-dispute@amazon.co.jpへご連絡いただけると幸いでございます。
お忙しい時期に、お手数おかけしてしまい誠に申し訳ございませんでした。
是非とも、ご確認ご対応していただけると幸いでございます。
Amazonへの心証を良くする目的でAmazonへの連絡もお願いしていますが、基本的には謝罪がメインになっています。
Amazonへの謝罪メール
次にAmazonへの謝罪メールも送りましょう。
あくまで噂ですが、警告メールが届くたびにAmazonに謝罪メールを送ればアカウント停止は防げると言われています。
Amazonの心証が良くなることは間違いはないですし、さらにアカウント停止時に努力はしていたことを改善計画に記載できますよ。
Amazon.co.jp様
いつも大変お世話になっております。
〇〇ストアの〇〇と申します。
この度は〇〇 様の商標権の侵害をしてしまい、大変申し訳ございませんでした。(申し立て番号: 〇〇)
当ストアの規約への取組みが不十分であったこと、また日頃の出品時の不注意が原因でございます。
そのためこの度ご指摘頂きました申し立てにつきまして、以下の通りご対応させていただきました。
・Amazon.co.jpでは、出品者が商標権を侵害する商品を出品したり、商品詳細ページを作成したりすることは認められていません。
>該当ASINの商品は全て商品ページを削除させて頂きました。
同ASIN・ブランドに関連している商品につきましても全て商品ページを削除させていただきました。
またアカウントを一時休店させていただき、他に商標権を侵害している商品がないかチェックさせていただきました。
その後、権利者様には状況報告と謝罪についてのメールをお送りしております。
今後こういった問題が2度と発生しないように、当ストアの規約確認・出品作業・在庫管理作業の見直しを徹底し、二度と出品しないように致します。
この度は重ね重ね申し訳ございませんでした。
何卒ご確認、ご対応していただけましたら幸いでございます。
実は僕自身も、知的財産権の警告メールには必ず返信していました。
そのためなのか、知的財産権の関係でアカウント停止になることはほとんどなく、警告で終わることがほとんどです。
また、警告メールへの返信はアカウントスペシャリストから優しい返信が来ることが多いので、結構ほっこりしますよ。


そのため経験上、Amazonに謝罪メールは送った方がいいと考えています。

商標権侵害メールを防ぐ方法
さて、商標権の警告メールがきた際の対処法を以上ご紹介させていただきました。
今回はさらに深掘りして警告メール自体を防ぐ方法を考察してみました。
ブラックリストの効果は限定的
まずは商標権を通報してくることの多いブランドを「ブラックリスト」としてまとめて、発見次第削除する方法です。
確かに任天堂やソニーなど、通報回数が多いメーカーやブランドは存在します。
しかし経験上、ASINやブランドを消し続けてもあまり効果がない印象です。
僕自身、何千個というASIN・ブランドをブラックリストで管理していましたが、それでも結構な頻度で商標権を食らっていました。
なぜASINやブランドのブラックリストは、効果が薄いのでしょうか?
実は、ある理由が存在したんです。
権利侵害を防ぐことは正直ムリ
通常、メーカーは商品を開発後、必ず知的財産権を設定します。そうしないと、他社が合法にパクってきますからね。僕でも新しいサービスを始めたら必ず設定します。
要するに、ほとんどの商品には知的財産権が設定されているんです!
商品名やロゴには「商標権」色や形状には「意匠権」製造方法には「特許権」キャラクターや作品関係には全て「著作権」が設定されています。
つまり、Amazon転売で10000品なんて出品しているアカウントは、
10000個の他社の知的財産権を侵害しているに他なりません。
僕が無在庫転売は時代に合っていないと、常々主張しているのはこれが理由です。10000個の他人の権利を侵害しておいて、リスク回避もくそもないですからね。
権利侵害は立派な民事案件です。アカウント停止どころか相手に訴訟を起こされたりすることも十分に有りえます。
他社商品は、出品数を減らす
結論としては他社商品は出品数を減らすべきだと考えています。
他社商品とは、つまり自分自身で作っていない商品のことです。要するにハンドメイド以外の商品は全て他社商品です。
特に転売セラーは、出品数をどれだけ減らすことができるかが重要です。
Amazon転売やせどりの方は、出品数を積み上げることが大前提です。
しかしそれは同時にリスクを積み上げていることを、誰も教えてくれません。転売スクールの闇の部分です。

また、根本的に商標権侵害メールを防ぐためには、以下の方法がおすすめです。
- OEM(自社製品)の生産を始める
- 権利設定されていないハンドメイド商品を買取・販売する
- メーカー・正規代理店と契約書を交わし、販売許可を得る
OEM(自社製品)と聞くと、中国などの工場に何百万円もかけてコスメなどを制作してもらうイメージをもたれるかもしれません。
しかし、例えば自分で焼肉屋を開業して、そこで使っている焼肉のタレを販売するという方法もあります。
このように、本来の事業をAmazonで補完するというのが、僕が考える一番リスクの少ない販売方法だと考えています。知的財産権が一切こない上、あくまでもサブ事業なので、リスク分散ができています。また、他のECサイトでもそのまま手持ちの商品を販売するだけなので、少ないリスクで様々なECサイトで自社商品を販売することができます。
商標権侵害でアカウント停止の方へ
商標権でアカウント停止になった場合は、まずは以下の記事を読みましょう。

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Amazon商標権侵害は回避できる!
以上、商標権侵害メール対処法まとめでした。
こういったリスクは、ある日突然何百万円の売上金の没収という形で表面化します。
この警告メールを無視して何百万も借金をする羽目になった方を何人も知っています。リスクを全力で防ぐことは、これからのAmazon販売には必要不可欠です。
みなさんも、今一度商標権のリスクに向き合ってみましょう。