
今回は、Amazon知的財産権のアカウント停止から抜け出せない方への記事です。
知的財産権は改善計画が命。書き方が悪いまま提出を続けていくと、いつしか完全に無視されるようになり、そのままアカウント閉鎖となってしまうこともあります。
だからこそ、今回はそんな知的財産権の改善計画の書き方のコツを伝授します。
Amazon知的財産権侵害とは
そもそも皆さまは知的財産権とは「なにか」を知っていますか?
自分がどんな原因でアカウント停止になっているのかすら知らない方は、残念ながら再開できないと思っています。
敵も知らずに闘おうとする人間は、闘う前から負けているんです。これは孫子の兵法の一つですが現代でも通用します。
アカウントが再開できない多くの方は、知的財産権がなんなのかさえ分からないまま、ネットに落ちているテンプレの改善計画をそのまま送っているだけだったりします。
そりゃ再開なんてしませんよね。
なので「知的財産権ってどんな権利なのか」をまず一緒に把握していきましょう
知的財産権はただの「総称」です
知的財産権とは、メーカーが自社商品を守るために設定する権利の総称です。
知的財産権が存在しないと、せっかく自分が作ったモノやサービスが「他人に奪われまくり、真似されまくり」です。そのため知的財産権って大事なんです。
そんな知的財産権は「商標権・著作権・意匠権・特許権」の4種類に分かれています。
Amazon知的財産権の「4権利」
上記の知的財産権の4権利をご紹介します。
それぞれの権利を詳しく知ることで、改善計画の書き方が大きく変わってきますよ。
一番メジャーな商標権
一番メジャーなのが商標権です。
商標権があれば自社の「商品やサービス」は他人が勝手に販売できません。もし皆さんも自社商品を作ったら商標権は必ず取得しましょう。
例えばトヨタの場合、トヨタの「ロゴ」、「TOYOTA」という社名、プリウスなどの車のブランド名などが商標権で守られています。他の会社はプリウスという名前の車は、造れないし販売できないんです。
Amazonでは、商品・ブランド名を使用した商品ページに勝手に出品したため、商標権侵害だと言われたんですね。
商品ページに出品した時点で、実はメーカーの商標権を法律上侵害しているんです。
「ノーブランド」カテゴリでも、侵害通知がくる場合があります。この場合は商品写真の「ロゴ」が原因です。
AmazonはAI画像解析でロゴを認識しています。ノーブランドだったとしても知的財産権がくる場合があります。
たまにあるのが著作権
知的財産権の中でも特殊なのが著作権です。
著作権は他と違って権利が自動発生します。つまり「書籍・音楽などの作品」は完成した時点から、勝手に改変・販売できなくなります。
キャラクターものを販売していると、この著作権に出会う可能性が高いです。
著作権は、経験上「ポケモンカード」「レゴブロック」などで確認しています。特に任天堂は、あらゆる権利で通報しまくってくるため注意が必要です。
最近増えている意匠権
意匠権は、商品やサービスの「デザイン」に特化した権利です。
意匠権を申請すると、自分で作った「デザインやキャラクター」を他人が勝手に販売できなくなります。具体的には「色や形状」などを登録できますよ。
具体的には、トヨタ車の「デザイン」などが意匠権で守られています。
意匠権は、経験上「カメラのレンズ」などで確認しています。主に精密機械などの工業製品のデザインに多い印象です。
滅多にないのが特許権
知的財産権の中でも珍しいのが特許権です。
お目にかかる機会は少ないですが、実は日用品にも設定されているため要注意です。
特許権が商標権や著作権と違う点は、「発明」を保護する権利であることです。
特許権は「IronBuddyのプッシュピン」で経験したことがあります。画鋲ですら特許権が設定されているってビックリですよね。
Amazon知的財産権の改善計画
知的財産権のアカウント停止が発生すると、改善計画を提出する必要があります。
請求書以上に改善計画が重要

知的財産権の改善計画の特徴は、必ずしも請求書がなくとも再開できることです。
より重要なのは、原因や対策などをしっかりと記載した改善計画です。
そのため知的財産権では、原因や対策などを記載した改善計画こそ最重要です。
改善計画は「流れ」で書く
僕が改善計画を書く時は「対策の流れ」を意識しています。
- 仕入れ時の対策
- 商品到着時の対策
- 出品時の対策
- 定期的な対策
- 梱包・発送時の対策
上記のように時系列で対策を考え、記載していきましょう。
Amazonに対して「なるほど、これなら二度と知的財産権の問題が発生しないな」と納得させることができれば、こっちの勝利です。

権利ごとの特徴をふまえる
漠然と知的財産権について書くのではなく、今回の問題が商標権なのか著作権なのかを記載する必要があります。
知的財産権を深く理解できているかをAmazonはチェックしています。そのため改善計画には権利を理解した旨を記載する必要があります。
「偽造品」とは商標権のこと
意外と知られていませんが、Amazonのメールに記載されている「偽造品」とは商標権のことです。
偽造とは何ですか?
偽造は、商標権の侵害の一形態です。偽造とは、商標権者が提供していない商品の販売に関連して、登録商標、または登録商標に酷似するマークを違法に複製することです。
偽造の場合、商品またはパッケージで、登録商標が使用されます。
不正に登録商標を使用することなく、異なる商品詳細ページに類似の商品が出品される場合、その商品の外見が商標登録済みの商品に似ているか全く同じに見える場合でも、偽造品ではありません。ただし類似の商品は、他の知的財産権(意匠権などや、他の法律(不当競争法など)に違反する場合があります。
つまり他社の商標権侵害は、Amazon的にはもはや「偽造」扱いなんですね。
そのため真贋だと勝手に思い込んで、真贋用の改善計画を送らないようにしましょう。偽造と記載があったら、それは商標権侵害への対策を記載する必要があります。

ネットのテンプレでは再開できない
知的財産権は、ネットに転がっているテンプレの改善計画では再開が難しいです。
知的財産権侵害は、昔から存在するアカウント停止です。そのため、改善計画のテンプレがネット中に転がっています。
今までテンプレを使って再開しなかった方からの依頼を何十人と受けてきました。やはり分量も内容も非常に浅く、とてもAmazonが求める水準ではなかったです。

テンプレはテンプレ。それで再開するなら僕の仕事は必要ありません。
それに保留されている売上金を、適当にネットに落ちているテンプレに託していいはずがありません。そのため、まずはご自身で文章を作成してみるのが一番です。
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Amazon知的財産権は再開可能!
以上、知的財産権侵害でのアカウント停止への対処法まとめでした。
知的財産権の知識は深まりましたでしょうか?改善計画のコツを掴めたでしょうか?
もし少しでも参考になっていれば嬉しいです。