どうも! 吉田航基(@hiyoko_tabi)です!
今回はAmazonに偽造・改ざんした請求書を提出してアカウント停止になった場合の対処法です。
今回はそんな請求書偽造が実際にバレた事例を基にして、そのリスクと対策を語っていきます!
請求書の偽造でアカウント停止!?
実際にバレた際のメール文面
偽造書類の提出が実際にバレた場合のメール文面は以下の通りです。
出品者様からAmazonに提出された書類に、偽造または改ざんの疑いがあるためです。出品者様のアカウントに関する懸念に対処するために、これらの書類の提出をお願いしていました。書類はすべて、正規のもので、改変されていないものである必要があります。
アカウントを再開するにはどうすればよいですか?
出品用アカウントを再開するには、以下のいずれかの情報をお送りください。
— 偽造または改ざんの疑いがある書類を提出した理由を正当化する説明
— 提出した書類が偽造されたものでも改ざんされたものでもないことを示す証拠
めちゃくちゃ怖いね
Amazonでは偽造書類を提出するセラーをかなり厳格に取り締まっています。
実際にAmazon規約では、提出資料の偽造は出品取り消しになることを明示されています。
重要: 偽造文書を提供した場合、Amazon出品サービスの出品権限が取り消されます。
Amazonの商品の信頼性と品質
上記の規約はここ最近追加されたものなので、Amazonに偽造書類を送るセラーがそれだけ多かったのですね。
後述しますが、偽造書類を販売する業者が多数いるようです。そのため大量にAmazonに偽造書類が届いたことで対策が強化されたのだと考察します。
特に2021年度以降は提出書類を細かくチェックするようになったので、偽造書類を提出したセラーのアカウント停止が増えています。
偽造書類が出回っている件
【心の中でキレている話】
— 吉田航基@株式会社hibiki (@hiyoko_tabi) August 3, 2021
最近、Twitterなどで出品許可申請のために請求書を販売している悪質な業者がいるようです⚠️
絶対に依頼するのは辞めてください。
その後バレてアカウント停止になった方からの相談を何件も受けています。
インターネット上では、Amazonに提出する書類を偽造するための業者が多数存在します。
それら業者の偽造書類を使ってアカウント停止になった方から今まで何十件もご相談を頂いております。
そのため請求書を売りつけてくる怪しげな物販スクールの先生やSNSアカウントを信用するのは、あまりオススメできないかもです
当たり前のように犯罪行為(私文書偽造罪)をしている人間が、果たして信用できるか人物かって言ったら僕は違うと思うんですよね。
真面目に法人企業を運営している僕の立場からすると、とてもそんなリスク背負えません(毎月何十枚も偽造書類を作っていたら、会社がいくつあっても足りませんよね。)
怪しい業者が10分くらいで作った請求書を何万円も払って入手した挙句、アカウント停止になるのはコスパ悪すぎです。
「全てのFBA在庫が没収」されます
Amazonも偽造書類の対策を強化しているため、請求書偽造のペナルティは停止原因の中でも一番大きいです。
請求書偽造がバレた場合、預けている売上金が没収されるのはもちろん、すべてのFBA在庫が没収されます。
真贋調査すらFBA在庫に関しては返送手続きができる(指摘商品以外)のですが、数ある停止原因の中でも、なぜか唯一、請求書偽造だけは指摘商品を含め、全ての商品の返送手続きがエラーになって取り戻せなくなります。
そのためアカウント停止になってしまうと「売上金、FBA在庫、今後の販売利益、今まで物販スクール等にかけたお金」などが全て吹き飛びます。
そのため、なんとしてもアカウントを再開させる必要があります。
なお預けているFBA在庫は永遠に保管されるわけではなく、アカウント停止から90日後に全て自動的に廃棄されます。つまりFBA在庫を救い出すタイムリミットは3ヶ月です。
法的リスクを考察してみる
当然ですが、請求書偽造は私文書偽造罪(刑法159条)という立派な犯罪行為です。
・私文書偽造罪
https://keijibengo.avance-lg.com/crime/bunsyogizou.html
— 有印私文書・・・3月以上5年以下の懲役(刑法159条1項)
— 無印私文書・・・1年以下の懲役または10万円以下の罰金(刑法159条3項)
そのため、Amazon規約違反でアカウント停止になるだけでなく逮捕リスクが発生します。
個人的には以下のような法的リスクがあると考えています(逮捕だけでなく民事訴訟の可能性も考えています)
- 刑法上・・・Amazon側から通報されたケースはありませんが、Amazonでは偽造書類の確認時に仕入先に電話をすることが多いため、仕入先からの通報(刑事訴訟)を受ける可能性があります。
- 民法上・・・Amazon合同会社に対する偽計業務妨害罪として民事訴訟を受ける可能性があります。Amazonでは確認できていませんが、楽天セラーが訴えられた事例を見たことがあります。
例え業者に作ってもらったとしても「偽造を依頼して」「書類に自分の名前が書いてあって」「それを利用してAmazonに提出した」のが全て自分なので、普通に犯罪行為です。
印鑑付きの書類なら、有印私文書偽造なので3月以上5年以下の懲役(刑法159条1項)です。
しかし上記のリスクはあまり知られていないので、謎の業者に依頼をしたあげく「数十万円を支払って」「犯罪の一角を担わされた挙句」「アカウントが再開しない」というご相談を毎月お受けしているのが現状です。
そもそも請求書偽造をする必要がない
請求書はそもそも、偽造してまで提出する必要があるのでしょうか?
- ブランド出品制限・・・1商品を出品するかどうかで、アカウント停止や法的リスクを背負うのはコスパが悪い
- 商品削除の出品再開・・・同じく1商品のために、アカウント停止や法的リスクを背負うのはコスパが悪い
- アカウント停止の再開・・・そもそもどんな停止原因でも「文章だけ」で再開できます
出品制限&商品削除からの再開申請の場合、1商品のために偽造書類を提出するのは非常にリスキーです。
1商品のために時間やお金をかけて偽造書類を作ったあげく、アカウント停止されて今後の販売利益が0になった上で、売上金とFBA在庫を全額没収されてしまうのはコスパ悪すぎです。
特に出品解除の場合、1回や2回だけでは終わらないことが多い(バレるまで何十回も続けてしまう方が多い)ためアカウント停止に発展することが多いようです。
またアカウント停止の場合、どんな停止原因でも請求書の提出をすることなくアカウント復活が可能です。
例えば知的財産権侵害や真贋調査についても「文章だけ」で再開させることが可能です。
Amazon側としては「証明書類や改善計画書などを使って僕らを納得させてね!」というスタンスなので、別に文章だけでもAmazonを納得させてしまえばアカウントは再開します。「証明書類がない=再開できない」という極端な話ではなかったりします。
そもそも必要ない書類のために、あえてリスクを犯す必要は全くないですね。
まずは無料相談も可能です!
請求書の偽造がバレる理由
偽造書類の判別技術が凄すぎる
請求書を偽造は、絶対にやめるべきです。
その理由はAmazonの偽造書類を見破る判別システムの性能の高さが挙げられます。
世界一のIT企業に対して、IT分野で嘘をついたとしても、一瞬で見破られて審査を打ち切られます。
実際に第三者に偽造を依頼した方が、結局再開できずご相談いただくケースが非常に多いです。提出した書類を確認しても、解像度などですぐに偽造だと分かるような代物だったりします。
【Amazonアカウント復活情報🐤】
— 吉田航基@株式会社hibiki (@hiyoko_tabi) November 2, 2021
請求書違反→真贋調査となかなか再開しなかったアカウントが無事再開しました。今回はやたら時間かかりました。。 pic.twitter.com/x9VhK503Ha
また商品名や日付の改ざんではなく、一から作った請求書についても「バレる」ので要注意です。
これは一から作ったとしても偽造業者が作る請求書は全て似た形式になってしまうため、アカウントスペシャリストが怪しいと感じるためです。仕入先にも直接電話で確認した上で、疑念が晴れないようなら停止されます。
今まで10件以上、請求書偽造からの復活依頼を受けてきたのですが、恐ろしいのは一度として冤罪が存在しなかったことです。Amazonの判別システムがいかに優秀であるかを端的に表しています。
請求書偽造は二度チェックされる
Amazonに提出した書類は、提出直後の審査に加えて数ヶ月以内にもう一度審査が入ります。
つまり提出書類は二重チェックを受けることになります。
出品規制の解除のために偽造書類を繰り返し提出していると、数ヶ月後に突然アカウント停止になって、全ての売上金を没収されてしまう可能性があるんです。
同じ書類を複数回にわたってチェックしているので、おそらく外部の専門家にも再チェックを委託するなど、徹底した偽造対策を実施していると思われます。
世界有数のIT企業には勝てない
軽い気持ちで偽造請求書を提出する方が多いですが、相手は世界有数のIT企業だということを忘れているかもです。
このような世界規模のIT企業からすると、素人が軽い気持ちで作った請求書は一瞬で見破れます。
それどころかAmazonは僕でも見破れない(加工の跡が一切ない)ような偽造書類であっても簡単に見破りますので、軽い気持ちで提出するのはオススメしません。
最近では数ヶ月かけた提出書類の再チェック、仕入先への電話確認など、Amazon側も摘発に本気を出してきています。
アカウント復活のための再開手順
【真贋調査の再開率🐤】
— 吉田航基@株式会社hibiki (@hiyoko_tabi) September 27, 2021
割とここ数ヶ月で5件ほど、真贋調査で請求書が一切ない状態から再開させています。
意外と正攻法の文章のみでアカウント再開できるので、お困りの方はぜひご相談ください。
すでに請求書偽造がバレてしまいアカウント停止になってしまった方は、今後2度と問題を発生させないための改善計画を作成・提出する必要があります。
しかし改善計画書を、初めてアカウント停止になった方が一人で書き上げるのはかなり難しいです。もし数千文字書き上げたとしても、その内容は「相手が求めている文章」とは大きくズレていることがほとんどです。
提出回数が増えるごとに相手の反応は冷たくなっていき、再開しづらくなっていきます。少ないチャンスに見当違いの文章を提出して、アカウント再開の機会を逃してしまうのは非常にもったいないですよね。
そんなお困りのセラーのため、弊社では合計700件以上のアカウント再開実績を通じてAmazonアカウント復活代行サポートを実施中です!専門家の私が全力でサポートします。
今まで請求書偽造だけで10件以上の再開事例がありますので、そのノウハウを活かして迅速に復活させていきます。
あなたのアカウントと売上金を取り戻します!
お困りの方は、ぜひ一度弊社までご相談ください。
請求書偽造の再開事例を一部ご紹介!
【Amazonアカウント復活情報🐤】
— 吉田航基@Amazonアカウント復活支援 (@hiyoko_tabi) February 28, 2022
請求書違反でアカウント停止になっていた方が、無事再開しました❗️何度かやりとりすることになりましたが、なんとか文章だけで再開できたようです🌱#Amazonアカウント停止 #Amazon改善計画書 pic.twitter.com/Vw4CXMqU0t
【Amazonアカウント復活情報🐤】
— 吉田航基@株式会社hibiki (@hiyoko_tabi) November 2, 2021
請求書違反→真贋調査となかなか再開しなかったアカウントが無事再開しました。今回はやたら時間かかりました。。 pic.twitter.com/x9VhK503Ha
【Amazonアカウント復活情報🐤】
— 吉田航基@株式会社hibiki (@hiyoko_tabi) August 14, 2021
請求書に関するアカウント停止の再開事例がまた一つ増えました!解決できて嬉しいです😌 pic.twitter.com/vWpy1BZiKu
請求書偽造でのアカウント停止|まとめ
以上、請求書偽造が「バレる」事例でした。
偽造書類を提出することは非常にリスクが高いんですよね。結構すぐにバレます。
もしすでにアカウント停止になっている方は、ぜひ一度ご相談ください!
他にAmazonの記事はないの?
事例別まとめ記事も参考になりますよ!